太陽光パネルの保守点検業者が教える太陽光パネルとパワコンの寿命

太陽光パネルの寿命

太陽光パネルは耐久性に優れている点が特徴です。一般的な太陽光パネルの寿命は20～30年程度といわれています。使い方によっては、30年以上稼働しているケースも少なくありません。寿命が来た場合は発電効率が徐々に低下していきます。しかし、パネルが突然壊れて発電できなくなることはほとんどありません。

なお、多くの太陽光パネルのメーカーは、20～25年程度の出力保証を付けています。出力保証は最大出力が落ちた場合に交換できるという内容で、20年目までは最大出力が80％を下回った際に修理・交換の対象となるのが一般的です。

パワーコンディショナーの寿命

太陽光発電システムでは、ソーラーパネルだけではなく周辺機器も劣化・破損する可能性があります。パワーコンディショナーは周辺機器であり、太陽光パネルで発電された直流電源を交流電源に変換する重要な機器です。

パワーコンディショナーの内部にはインバーターや電子基板などの部品が使われており、家電製品と同様に故障した場合は部品を交換しなければなりません。パワーコンディショナーの寿命は10～15年程度です。丁寧に扱えば、30年以上使用できるケースもあります。

蓄電池の寿命

太陽光パネルと蓄電池を併用するケースも見られます。蓄電池は、種類や容量、使用期間、充放電のサイクル数などによって寿命が変わります。主流であるリチウムイオンバッテリーの寿命は15～20年程度とされており、容量が多いほど寿命は長くなります。

ただし、蓄電池の容量が大きくなると本体の幅や重量も増える傾向があり、設置スペースによっては大容量の蓄電池を設置できない可能性があります。また、リチウムイオンバッテリーは高温にさらされると劣化が早まりますので、設置環境も考慮する必要があります。

太陽光パネルを長く使う方法

劣化率の低い太陽光パネルを選ぶことはもちろん重要です。また、太陽光パネルを定期的に目視でチェックし、メンテナンスをすることで太陽光パネルを寿命より長く使えます。例えば、自然気象の影響で破損した箇所を放置すると故障の原因になりかねません。表面に汚れや落ち葉などが付いたまま長期間放置すると、発電効率が下がるおそれもあります。ほとんどの汚れは水洗いで落とせます。ただし、水道水を使うとカルキなどが付着し、太陽光パネルの発電効率が落ちることもありますのでご注意ください。

また、高所に設置したパネルの場合は目視で状態を確認できないことが多いです。その場合は、ドローンなどを使用した点検サービスやパネルのクリーニングサービスを行っている専門業者へ依頼するとよいでしょう。

アールイープラネットでは、関東を中心に太陽光発電システムの保守点検サービスを提供しております。太陽光パネルを購入・設置したメーカー・業者を問わず、お気軽にご相談ください。